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第二章~強迫神経症発症~

突然聞こえた悪魔のささやき

中学3年の冬。
自宅で塾の冬期講習のテキストを解いていた時のことです。

母が「頑張ってるね」と
お茶とチョコレートを2階の僕の部屋まで持って来てくれました。

「ありがとう」とそれを受け取り
母が階段を降りて行こうとした時…

ふと、母親を突き落としてみたくなる衝動に駆られたのです。

「は?何を考えてるんだ、自分は…」
気が狂ったのかと思いました。

そんなことをしたらどうなるかなんてことは分かり切っています。
母は大ケガをしますし、僕は後悔してもしきれないでしょう。

でも、心が「やってしまえ!」と囁くのです。

僕は必死でその衝動を抑えました。

しかし、自分では「そんなことしたくない」と思っていても
一方で悪魔が「考えが浮かぶってことはしたいってことなんだよ」と
僕を否定しようとして来ます。

「今がチャンスだ!やれ!」「いやだ!やめてくれ!」

これ、ものすごくエネルギーを使うのです。
アクセルとブレーキをものすごく強く同時に踏む感じ。

この出来事以降

「こうしたらどうなってしまうんだろう」という
意味不明な恐怖感を脳が勝手に創り出し、怯える

という日々が始まりました。

のちに、この症状を
強迫神経症(強迫性障害)という病気だと知りました。

手を洗わずにはいられない潔癖症とか
ガスの元栓や家の鍵を何度も閉めなおしてしまう人

または

「食べてはいけない」と分かっていても食べてしまう
「切ってはいけない」と分かっていても切ってしまう

という、摂食障害やリストカットなども原理は同じです。

つまり強迫神経症とは

脳内で処理しきれないストレスがかかり続けたときに
そこ以外に注意を無理やり向けることによって、自分を守る防衛反応

なのです。

ゆえに、経験したことの無い人にとっては
異常な行動に見えてしまいます。

「そんなことやめればいいのに…」
「意味が分からない…こわい…」
「関わりたくないから、他人の振りしよう…」

本人は困っているのですが、周りの人からは奇人扱いされる。
これがこの病気のつらいところです。

転んだとか、虫歯などの肉体のケガをして
「痛い!」と訴えれば、相手の同情を得るのは簡単です。

しかし
「どうしてもこう考えちゃうんだ」という相談をしても

「考えを変えるしかないだろう」
「どうしてそんなにマイナス思考なんだ」

と、逆に責められてしまうのです。

誰にも理解者がおらず、さらに孤立する。
ゆえに自分を責めてしまい、さらに心の傷は悪化する。

その無限ループによって
心の病は回復させるのがとても大変なのです。

僕はその経験から
心に傷を負っている人の味方でいたいと思っています。

しかし、そんな状態でも定期試験の成績はキープ。
内申点は43あったので、県内有数の進学校に推薦で入学してしまいます。

トイレ問題と強迫神経症を抱えつつ
新たな学生生活が始まったのです。

序章~恵まれていた少年時代~

第一章~心が悲鳴を上げ始めた~

第二章~強迫神経症発症~ ←いまここ

第三章~自分を見失い孤立した高校時代~

第四章~自分の心を見失った浪人時代~

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