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第一章~心が悲鳴を上げ始めた~

新幹線の中での出来事

最初の兆候は小学5年生の時でした。
家族で新幹線に乗っていた時のこと。
トイレに行きたくなったので、席を立って通路に向かいました。

その時の新幹線は修学旅行中の中学生で溢れかえっていて
乗車率130%という感じでした。

当然通路にも中学生がひしめきあっていて
僕はそこを掻き分けてトイレに向かいました。

男子用の個室に入って
いざ用を足そうとすると…

あれ…?うまくできない…?

おしっこをしたくても
うまくできないのです。

気のせいではなく、本当にしたいと思っているのですが
安心して力を抜くことが出来ないのです。

おかしいな、おかしいな…?
なんでだろう…??

また、その男子用の個室は
外から中に人がいるかどうかを確認できるように
窓がついていました。

焦れば焦るほどに

覗かれてるんじゃないか?
「いつまで入ってるんだよ」って笑われてるんじゃないか?

という妄想が膨らんで来ました。

しかも、新幹線の揺れも手伝って余計にリラックスできずに
頭の中はパニックになってしまいました。

結局、一度諦めて家族のところに戻りました。

「なんか、したかったんだけど、出なかった…」

と母に伝えたら

「え?そう?どうしたんだろうね?」

と言われただけでした。

もちろん、そうですよね。
トイレって、行ったら基本的にスッキリして帰ってくるものですから。

結局、その時はどうやって乗り切ったかは覚えていないのですが
恥ずかしさを振り切って、今度は男女共用のトイレに行き
視線をシャットアウトして何とか乗り切ったのかもしれません。

トイレに支配される学生時代

しかし、この出来事がトラウマになり
僕はここから「立ちション」に恐怖感を植え付けられてしまいました。

家でも、学校でも
全神経を集中させないとおしっこが出来なくなってしまったのです。

この体験は、誰に話しても分かってもらえません。

呼吸、食事、排泄など
【生理現象をコントロールできない】
という事実は人生を一瞬で灰色に変えます。

授業の合間の休憩
友達の家に遊びに行っても
電車に乗るときでも、映画を観る時でも

トイレに行ったら、3分くらいでスッキリして帰って来るのが当たり前

という常識が、僕の人生に無くなったのです。

僕は男なので、毎回個室に入っていたら
必ずからかってくる男子がいます。

なので、小の便器で「一生懸命」頑張るのですが
10分の休憩で用を足せない時が出て来てしまいます。

そうすると、次の授業に持ち越しになるので
必然的に授業中にトイレに行きたくなって仕方がなくなります。

一年のうちで時々だったら誰でもあることなのですが
僕は毎回の授業で必ず、なのです。

何とか我慢することが出来たら
誰もトイレにいない時を見計らって個室にダッシュ。

誰もいないうちに視線を感じない状態を作り
全神経を集中させて、用を足す。

こんな生活を小5から中3まで繰り返しました。

序章で書いた栄光の裏で
僕がこんなトイレとの戦いを繰り広げていたとは
学校中の誰も思いもしなかったことでしょう。

時々、友達に相談したこともあります。

「おしっこがしたくてもできない」
と言うと変な目で見られることは分かっていたので

「授業中にトイレに行きたくなっちゃうことがあってさ」
と言うと

・水分を控えればいい
・トイレに行かせてもらえばいい
・授業の前に行っておけば大丈夫
・気にしたことすらない

など、当たり前の答えしか返って来ません。

その時、僕は強烈な孤独と自己嫌悪を感じました。

僕の気持ちは誰にも分かってもらえないんだ
僕が気にし過ぎなんだ
僕が努力して克服するしかないんだ

そう思いこんだ僕は
【立ちションの練習】をしました。

トイレに行きたくなったら
家の裏庭でしてみるのです。

当然、いたずらではなく、わざとです。
立ちション恐怖症を克服するために。

そんなことをしている小学生がこの世にいるでしょうか?

もちろんそんなことをしても克服できるわけもありません。
原因は全く別のところにあったのですから。

そんなストレスを抱えながら
僕は何とか小学5年から中学3年までを乗り切りました。

しかし、中3の受験直前に
そのストレスが爆発することになります。

序章~恵まれていた少年時代~

第一章~心が悲鳴を上げ始めた~ ←いまここ

第二章~強迫神経症発症~

第三章~自分を見失い孤立した高校時代~

第四章~自分の心を見失った浪人時代~

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